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2008年6月

2008年6月12日 (木)

Le Macchioleについて。

Le Maccioleはイタリア、トスカーナ州の海に面した産地 

『ボルゲリ』 という所にあります。

この産地は、今や有名な赤ワインの産地で、

有名所はサッシカイアや、オルネライアなど、

世界に知れ渡ったワインの産地です。

ここからは、彼女が話したLe Macchioleの歴史を書いていきたいと思います。

彼女(チンツィアさん)は農家に生まれ、

ご主人(エウジェニオ氏)はエノテカを営む商売の家に生まれたそうです。

もちろん、今のマッキオーレが存在する、ボルゲリの地に生まれたのです

二人は結婚をし、ご主人は家業を継がずワインを作る事を決心。

家族の援助を断り、自分達だけの力で銀行からお金を借り、

ワイナリーの設立しました。(1983年。ちなみにOPIUM同じ設立です)

当初は、エノテカを手伝いながらの畑仕事だったので、

そちらからの収入もあったようですが、

畑仕事の量が増え、ワイナリーの仕事一本になった時は、収入がなく、

食事の買い物を行っても、考えながらお金を使わなくてはいけない。

そんな日々だったそうです。

最初は、コンテシーネという白はヴェルメンティーノ、

赤はサンジョベーゼを使用したワインと作っていましたが、

思う様に売れない事もあり、そういう時はワインを寄付し、

安く売りさばく事はしなかったそうです。

なぜなら、魂を売りさばいている様で嫌だったからだそうです。

それからは、研究をかさね、ボルゲリの地でメルローや

カベルネソーヴィニヨン、カベルネ・フランの可能性を見出し、

ブルゴーニュやボルドーへ足を運び、勉強を重ねたそうです。

ボルゲリという地は海から5kmにある場所です。

そのテロワールを表現する為に、

二人で力を合わせ、設立当初は4haだった畑も、今や22haにまで拡大としました。

畑を買う度に、エウジェニオは、

『これが最後の投資だから。。。』と話し、それは幾度と繰り返されました。

自分の思いを成し遂げる為には、とても頑固なエウジェニオの行動に、

彼女は口を挟む事なく、拡大をして行ったマッキオーレ。

今、彼が居なくなってしまった現在、この事が良く分かるそうです。

彼女は

『目標を作り、目標を達成する前に、次の目標を立てなければ、成長はしない』 

こう言ってました。

今は、彼女の弟、そして兄の様な存在のエノロゴ(ルカ・ダットーマ氏)

そして、若いスタッフ9名で、

ボルゲリの地でしか出来ない、そんなワインを作っています。

彼女は、若い人と働く事はとても大切とおっしゃってました。

若い人には情熱と柔軟性があるからだそうです。

現在、彼女の息子(長男)はシエナの醸造学校へ通ってらっしゃるそうです。

これから、まだまだ柔軟に伸び、目標を定め進化するワイナリーになる事でしょう。

彼女達が作り出すワインは5種類。

パレオ・ビアンコ 
(ソーヴィニヨン・ブラン70%・シャルドネ30%)

  マッキオーレが作る白ワイン。
  このワインのみバリック醗酵を行っているそうです。

ボルゲリ・ロッソ 
(メルロー50%・カベルネソーヴィニヨン30%・シラー10%・サンジョベーゼ10%)

  このワインは名刺的な存在なんだそうです。
  Le Macchioleと名前が入って、Bolgheriという産地が入っている。
  単一のワインを作る事はもちろん難しい事だが、
  単一葡萄の考え方でこのブレンドワインを作っているそうです。

パレオ・ロッソ (カベルネ・フラン100%)

  パレオという名前は、パレオ・ロッソ1989年に
  パレオという名の雑草に悩まされたそうです。
  当初、カベルネ・ソーヴィニヨン90%に酸を出す為サンジョベーゼを
  10%ブレンドでスタート。
  今や、ル・パンの息子さんが収穫の際、
  働かして欲しいと願い出てくる程の
  素晴らしいカベルネ・フラン100%のワインになっています。

スクリオ (シラー100%)

  スクリオとは、トスカーナの言葉で純粋な人という意味を持ちます。
  エウジェニオはシラーに拘り、フランスのエレガントさ、
  オーストラリアの力強さを兼ね備えたワインをシラーを作りたいと
  思っていたそうです。このボルゲリの地では、
  シラーは不向きだと、ルカ・ダットーマ氏が再三言うのですが、
  彼は一歩も引かず、良く喧嘩をしたそうです。
  このシラーは、他に稀をみないボルゲリのシラー、
  というかマッキーレのシラーとして
  素晴らしいポテンシャルのワインです。

メッソリオ (メルロー100%)

  名前の由来は麦を収穫する人。
  ワイン産地になる前、ボルゲリは麦がたくさん栽培されていたそうです。
  彼女は、ボルゲリの地にメルローは適していると話します。
  (彼女はOPIUMでの夕食会。メッソリオを飲んだ瞬間
   『CHE BUONO!』とおっしゃってました)

 
セミナーはとても有意義な物でした。本当にありがとうございます。

Le Macchioleのワインを、こんなにゆっくり、考えたり、飲んだり、

料理と合わせてみたり、

私自身にとってもいい経験であり、

そういう風に全てのワインに対して考えていきたいと思いました。

私にとって、テロワールという言葉が氾濫すればする程、

理解に苦しむ時があります。

彼女達が作る、このボルゲリのワインには、

海に面したこの場所でしかなす事ができないワインだと思います。

このワイン一つ、一つ、香り、味わいについては、あまり触れていません。

どうぞ、味わってみてください。そうすれば、

何か心が感じる物があると思います。

私も、Le Macchiole、チンツィアさん、エウジェニオ氏、のワインを

長い年数をかけて理解を深めていきたいと思います。

2008年6月11日 (水)

Le Macchiole夕食会。・*・。☆

今日の日記は、まず、夕食会でのAbbinamento(料理とワインの相性)を!

この日、私達は彼女の話をゆっくり聞く事が出来ないので(サービスをしている為)

輸入業者さんが、翌日のセミナーにも呼んでくださいました。

彼女の熱い思いは、次回の日記でお届けします。

当日はマッキオーレ一色でお出迎えし、7時頃チンツィアさんが到着なさいました。

とても、綺麗で、可愛らしくて、笑顔の素敵な女性です。

まずは、ワイナリーのあるボルゲリについて、ご自身のワイナリーについて、

丁寧の話してくださいました。その後、夕食のスタートです。

Paleo Bianco 2006  『炙り鰹と夏野菜のタルタラ ボッタルガ風味』ソーヴィニヨン・ブラン70%・シャルドネ30%

Abbinamentoのポイント
   酸とミネラルがとても綺麗なマッキオーレのワイン達、  
   夏野菜の甘みを十分感じる一皿に仕上げ
   樽から来る余韻と、ボッタルガの風味を楽しんで頂きました。

Borgheri Rosso2006 『グアンチャーレをまとった穴子のソテー ズッキーニのグリル添え』                  メルロー50%・カベルネ・フラン30%・サンジョベーゼ10%・シラー10%

Abbinamentoのポイント
   手頃な値段で楽しめるマッキオーレのワインですが、
   なかなか手ごわいタンニンが存在します
   穴子の脂肪分の少なさをグアンチャーレで補い、
  (ウナギでは少しきつく味と香りが残るので)
   ズッキーニを噛む時に発生する唾液を上手く活かし、
   ボルゲリ・ロッソのタンニンとアルコールをコントロールした一品です。

Scrio 2004 『ホロホロ鳥のラヴィオリ セイジ風味のバターソース』シラー100%

Abbinamentoのポイント
   ここでScrio?と思った方も居たはずですが、
   ワインの成分の豊富さから見るとここで提供です。
   なんと言っても香りの豊かさ、山椒、ピンクペッパーなど
   スパイシーな香りに、酸のエレガントさ、
   これは、Scrioにしかない味わいです。お料理には、ラヴィオリ。
   中のホロホロのお肉は少し大きく、
   ラヴィオリを切った時に香りがたつように中もスパイシーに仕上げ
   皆様のテーブルには、ほんの少し山椒を提供し、
   香りを楽しんでも良し、少しつけても良し、
   という提案で楽しんで頂きました。
   小麦の甘さとScrioの酸、バターとアルコール、
   合わせるポイントは色々あった一品です

Paleo Rosso 2003 『ピチ 猪とリ・ド・ヴォー、ポルチーニの煮込みソース』カベルネ・フラン100%

Abbinamentoのポイント
   暑い年のこのワインですが、見事な酸です。
   アルコール感は次の2004年よりありますが、
   とてもバランスよく仕上がっています。
   少し熟成した香りも出てきているので、
   ポルチーニの香りが心地よいです。Morbidoの部分も感じるワインなので、
   少し辛味もプラスし、締まった感を出したお料理です。

Paleo Rosso 2004 『シャラン鴨のアローストと焼き加茂ナス添え』カベルネ・フラン100%

Abbinamentoのポイント
   素直に合わせてみたお料理です。
   鴨は味がしっかりとしたシャランを使用し、
   まだまだ、若い2004年のヴィンテージなので、鴨のカットは大きめにし、
   口の中でしっかりと噛んで頂く様工夫しました。
   皮めはパリッと、中はジューシーに、
   シェフの火加減で左右されるお肉料理。
   ワインの見事なまでの余韻。海側で産する独特の塩気と
   鴨と加茂ナス(笑)の甘みがポイントです。

この後に、Messorio2004 をご提供しました。
このワインはメルロー100%です。

私は、このワインだけ、ほんの少し今までのラインとは違う印象を受けました。

しかし、まだまだ若い。抜栓時間を左右しても、

堅いワインでした。でも、余韻の長さやバランスの良さは格別です。

残るは、デザートとその後の楽しい夕食の余韻です。

『ローストした冷たいパイナップル ココナッツジェラード添え』
その後は、皆さんそれぞれが、それぞれの楽しい時間を過していらっしゃいました。

この日の通訳は、川頭さんの奥様ジョバンナさんの通訳で、

チンツィアさんの思いを伝えて下さりました。

本当にありがとうございました。

チンツィアさんのワインに込めた思い、

ご来店の皆様に伝わったのではないでしょうか?

世界中で有名な海近くのボルゲリという産地。

しかし、こんなに、海や土地を感じるワインがあるでしょうか?

私にとっては、チンツィアさんのワインへの理解を深めていくのはこれからです。

これから、ずっとこのワインと過して行く事で、感じれる事も多くなると思います。

それでは、明日、いよいよ、マッキオーレの思いについて、

触れていきたいと思います。

最後にOPIUMのスタッフと写真をとって頂きました。

通訳をしてくださったジョバンナさん、ご来店頂いた川頭さん、

遅くまで、Abbinamentoに付き合って下さったモトックスの市橋さん、

そして、素晴らしいワインを作って下さったチンツィアさんを含めマッキオーレの皆さん、

当日、ワインの説明を丁寧に、丁寧に説明して下さったチンツィアさん、

ご来店頂き、素敵な夜と一緒に作りあげてくださったお客様。

本当に、本当にありがとうございました。

2008年6月 6日 (金)

マッキオーレメーカーズディナーの準備!

6月9日(月)、いよいよマッキオーレメーカーズディナーです。

ワイン単独でも十分存在感のあるワイン達に、どう料理を合わせて行くか。。

昨晩、最終Abbinamento(食べ合わせ)の微調整を行いました。


コントルノを変更したり、オイルの量を微調整したり、細々した所に変更はでましたが、

大まかな変更がなく、ホッとしました。

当日のお客様!お楽しみに。

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